2011年4月11日月曜日

噴火しそう

今日は4月11日、あの日から1ヶ月。

ものすごく色んな事があったような気がします。
あの日を境にものの見方も随分変わりました。

昨日10日は、大規模なデモ、都知事選と大きな一日でした。
私は夕方まで普通に仕事をし、夜はライブに行きました。




この1ヶ月、常に自分の行動に対して
「何故そうするのか?」という理由を探り、
自分で自分を納得させながら行動していた気がします。

何となくそうしたいから、みたいな理由で動くことは
いけないんじゃないかと勝手に思っていたふしがあり、
正当な理由なしには何一つできないようになっていました。

今日のデモ、私は行われる事を知りませんでした。
知人のツイートで知った時には、すでにデモは
始まっていて、私は仕事中でした。
その時私は「知らなかったんだし、仕事中だから」と
心の中で自分に言い訳をした気がしました。


でもそもそも私は原発に対して中立の立場です。
言葉の上だけでは、石原さんの
現在の電力消費を前提とした産業構造や日本人の生活様式の根本体質が変わらない以上、単純に、今回の事故をもって、原子力全てを否定することだけでは解決しない。」
という意見に賛成です。
(だからと言って石原さんに投票はしてません)

原発を無くせるものなら無くしたいけど、
問題はもっと深いところにあり、それを飛び越えて
原発の是非「だけ」を問う事は本当の解決にならないと思っています。

だから、反原発デモがあると先に知っていたとしても、
参加はしなかったと思います。
自分に言い訳する必要なんかないんです。


でも、その一方で、とにかく「反原発」という
シンプルな目的のためにあれだけたくさんの人が動き、
一つにまとまったという事は素晴らしい事だと思います。
東京でこんな事今まであったでしょうか?

そういう大きな流れの中に、えいっと身を投じる事の
できない自分の融通のきかなさに、今日一日重い気持ちでした。


結局、そうやって考えて考えて自分で自分を
がんじがらめにして、この1ヶ月自分は何をしたのか?
と振り返った時、「何もしてない」と思いました。

正直それはとても情けない思いで、自分でがっかりしました。
同時に、「何かしたい」と思いました。
説明も何もいらない、とにかくこの鬱屈した思いを
何かの形にして外に出す。
それをする手段は私にはダンスしかないだろうと。
お前、ダンサーだろ?つべこべ言わずに踊れよ!と。

もう十分つべこべ言ったので、そろそろ理由も説明もなく
自分の衝動にまかせる事をしてもいいんじゃないかと。
自分を縛ったって、誰のためにもならない。

そう思った瞬間、「踊らせて下さい!」とメールしていました。
その1時間後にはプログラムに組み込んでもらえました。
ほんとにありがたい事です。

スパイラル「アートのちから」

私は16日(土)の16:30〜 10分程ソロで踊ります。
さすがスパイラルという感じで、素晴らしいラインアップです。
この中に私が入ってもどうなんだろう?と思わない事もないですが、
もう、いいんです。
私は私のダンスの力を信じるし、今ものすごく踊りたいと
思っているこの気持ちを大事にしようと思います。

今日多田葉子さんのライブにダンスで飛び入り参加した事も、
踊りたいという気持ちに拍車をかけてくれました。
デモで2時間演奏し続けた後なのに、全く疲れを見せない
演奏を聞かせてくれた、多田さん達に感謝!

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