このところ、若い人との共作が続いています。
10歳以上年下のピアニスト北園優、同じく10歳以上年下のサックスプレイヤー大石俊太郎君、さらに19歳年下、つまりぴったり半分の教え子と、その子の所属するラボの大学生たちと。
7月に一緒に踊った伊東歌織ちゃんもだいぶ年下だな。
みんなそれぞれ私に対するイメージがあるらしく、何かしら提案をしてくれます。
特にミュージシャンの二人はそれがはっきりしていて、山猫団を一緒にやった優は、私が「ライオンになりたいんだよね」と言っただけで歌い出しの歌詞とメロディと、だるそうに寝っ転がっている私の絵がセットで浮かんだそうで、「絶対こういう風に歌って欲しい!」と言って譲らず、結局10分近く下手くそな歌を歌う羽目になりました。
明日出演する「歓楽通り。」の音楽を頼んだ俊太郎君も、まず始めに私のテーマを作曲して聞かせてくれました。それは何というか、ちょっとチェコのアニメーションの劇伴みたいに不穏な感じで、デパートがテーマだって言ってるのに何故か暗い森の中のようなSEをつけてきました。
かなり気に入ったので、そのテーマを色んなバリエーションにアレンジしてもらい、10分間のとてもドラマのある曲ができました。
10月に一緒に舞台を作る学生達にも、「私にどんな事をやって欲しい?」と聞いたところ、なんだそりゃ、というようなシチュエーションを色々妄想してくれて、面白かったのでほぼ全部採用しました。
どの人に対しても自分のやりたい事を色々説明しているし、それぞれちゃんと聞いてくれているのだけど、みんな言葉よりも他のところから拾ったり受けたりしているようで思わぬ球を返してきます。
元々受け身体質ではあるけれど、筋金入りの頑固者な上にできる事もたいして多くはなく、そんなに柔軟でもありません。
自分に対するセルフイメージはかなり強固にあるし、その線を外す事もあまりしたくはないです。ソロで踊ることになれば、どうしたってかっこつけます。かっこ良くありたい、というカッコ悪い願望を手放せません。
年齢が関係あるのかどうか分からないけど、若い人達には私のそういう願望をさらっと無視して自分のイメージを推してくる感じがあり、それを面白がって受け入れる私がいます。重いだろうな、と思いつつもポンと無防備に身を投げ出しちゃいます。
大人の余裕…?を見せつけているのだったりしたらものすごく嫌だけど、今のこの年齢だからこそ受け入れられるんだろうな、という感じはあります。
ただの迷惑な大人じゃないといいなと願いつつ、この先しばらくはもっと無防備な素材である事に専念してみようと思います。
年をとるのも楽しいものだ!
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